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バロック様式の傑作といわれる、ベルニーニによる「四大河の噴水」
Piazza Navona, 00186 Rome, Italy
ナヴォーナ広場
(Piazza Navona)
マヨルカ島 Mallorca
落ち着いた広場の、ベルニーニの傑作「四大河の噴水」に隠された逸話。
ナヴォーナ広場の必見スポット
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ナヴォーナ広場と周辺スポットへのアクセス
カサ・ミラ
(Casa Mila)
ガウディの代表作の一つで、全く直線の部分がないことが特徴。特に波打つような曲線が印象的な外観。
グエル公園
(Palau Guell)
エウゼビ・グエル伯爵とアントニ・ガウディの夢が作り上げた、1900年から1914年の間に作られた分譲住宅。現在は公園として市民に親しまれています。
カタルーニャ美術館
(Museo Nacional de Arte de Cataluna)
中世から20世紀までのロマネスク美術、ゴシック美術、近代美術などのカタルーニャ美術を中心としたコレクションが集められた美術館。
ピサ Pisa
概要
「ナヴォーナ広場」は、遡ること2000年以上、古代ローマ(紀元1世紀)時代に、ドミティアヌス帝が造った競技場跡地にできた広場。このナヴォーナ広場が細い長方形の形をしているのは、古代ローマ時代に、戦車競技が行われたためで、中世時代には、この広場一面に水を張り、水浴やボート遊びをしたといわれています。
車の通行が禁止されているこの広場には、おしゃれなカフェやショップが建ち並び、大道芸人や似顔絵画家などがローマっ子や観光客を楽しませてくれます。
現在では、この広場には、北側にデッラ・ポルタ作の「ネプチューンの噴水(Fontana del Nettuno)」、南側にベルニーニ作の「ムーア人の噴水(Fontana del Moro)」、そして中心に「四大河の噴水(Fontana dei Quattro Fiumi)」の3つの噴水があり、
3つの噴水で分けられたこの広場は、4大大陸を表すもので、中心には高く聳え立つオベリスクが、世界の軸とでもいうべく立っています。
この広場を世界的に有名にしているのは、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ作の「四大河の噴水」と広場の周辺の美しさで、特に、4つの大河であるナイル川、ガンジス川、ドナウ川、ラプラタ川を擬人化した「四大河の噴水」は、バロック様式の傑作といわれています。
また、四大河の噴水の前には、ボッロミーニの設計による、緩やかな曲線が美しいサンタ・ニューゼ・イン・アゴーネ教会(S.Agnese in Agone)があり、広場のそばには、ローマで一番有名な朝市が開かれるカンポ・デイ・フィオーリもあります。
■フォロ・ロマーノ (Foro Romano) 0.5km 徒歩5分
■パルテオン (Pantheon) 1.8m 徒歩20分
■トレヴィの泉 (Fontana di Trevi) 1.6km 徒歩18分
■トレヴィの泉 (Fontana di Trevi) 2.4km 徒歩28分
■ナヴォーナ広場 (Piazza Navona) 2.7km バス・地下鉄30分
■サンタンジェロ城 (Castle Sant' Angelo) 3.4km バス30分
■サン・ピエトロ広場 (Piazza San Pietro) 3.1km バス25分
ナヴォーナ広場に関するインフォメーション
所要時間
約30分
カサ・バトリョ
(Casa Batllo)
美しい複数の色で飾られたタイルやステンドグラス、建物の曲線を描いた枠など、世界で類のないガウディの傑作の一つ。
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バルセロナ Barcelona
ベルニーニは、ローマを語るなかで欠かせない人物ですが、特に、このナヴォーナ広場にある「四大河の噴水」は、バロック様式の傑作ともいわれる作品ですので、ローマを訪れたら、必ず見ておきたい作品です。
ベルニーニの作品は、ローマの至る所に残っていますが、特に有名作品が、この噴水です。そのほかにも、サンタ・マリア・デッラ・Vヒットリア教会の聖テレーザの法悦、サンタンジェロ橋の天使2体、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会のキージ家礼拝堂、サンタンドレア・アル・クイリナーレ教会の楕円のドームなどがあります。
バロックの担い手、ベルニーニとボッロミーニに関する逸話
四大河の噴水を制作したベルニーニは、実は、ベルニーニとともにバロックの担い手として活躍していたボッロミーニは、お互いをライバル視していて、仲が悪かったと言われています。有名な逸話として、噴水を作っていたベルニーニは、ボッロミーニが設計したサンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会を見るに堪えない教会だとして、ファザード前に位置するナイルの頭に布をかぶせ、また、教会が倒れたら困ると、ラプラタの腕を教会に向かって伸ばしたという話が残っています。
しかし、実際のところ、噴水は1651年に完成し、教会は4年後の1655年に完成していますので、この逸話は、作り話のようですが、この話を思い出しながら、噴水と教会をみると、また違ってみえます。