​​​​ カプリ島​(Capri) は、ティレニア海に面したナポリから約30キロのナポリ湾の南に位置する島で、島の外周は約17キロと、東京都千代田区とほぼ同じ面積。地中海の宝石と言われているリゾート地。ベスビオ火山やポンペイもわずか数十キロのところに位置しています。

 

ナポリから高速フェリーで約４０分ほどと、日帰りでも訪れることができる島。

 

カプリ島の一番の観光名所といえば、世界遺産にも登録されている「青の洞窟」。海食洞で、約1メートルほどの入り口から中に入ると、そこには外からの光が反射した美しい世界が広がります。カプリ島は、イタリアの歴史上でも重要な島で、もともとテレボアイ人が住んでいたが、アウグストゥスが気に入り、別荘地として島ごと購入しました。アウグルトゥスは結局カプリ島に住むことはありませんでしたが、継承者であるローマ皇帝ティベリウスは26年頃からカプリ島に住み、国の統治を行ったのです。ティベリウスはカプリ島内に12の別荘を所有していたと伝えられていて、なかでも「イオの別荘」がよく知られています。

 

また、カプリ島は、別名「レモン島」と呼ばれるように、レモンが特産品で、イタリアのリキュールとして有名なリモンチェッロという蒸留酒の産地の一つでもあります。

 

島内には、カプリとアナカプリという2つの町があり、フェリーが到着するマリーナグランデがあり、高級ブティックが並ぶのがカプリ、カプリより観光地化されておらず、カプリ島の名所が集まるのがアナカプリです。

 

島の最高峰は、標高589メートルのソラーロ山(Monte Solaro)で、そのほかにもカッペッロ山(Cappello, 515m)、サン・ミケーレ山(Monte San Michele, 262m)、ティベリオ山(Monte Tiberio, 334m)、トゥオーロ山(Monte Tuoro, 265m)があります。