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グランド・ナショナルって何??
世界一有名な競馬レースといわれる「グランドナショナル」。2日間で15万人以上を動員し、1960年より世界中で放送され、現在では140カ国からレースを見ることができるレース。そのレースは、世界でも最難関といわれるコース設定にあるのです。開催は、イギリスのリバプール近郊。ヨーロッパ旅行で4月にリバプールに行く機会があれば、是非、その臨場感を体験してみたいものです。イギリスでは、競馬はもちろん、この日は、観客の衣装もイギリスのメディアで注目されるため、観客はハイスタンダードなドレスや帽子からジョークを交えたものなどを選び、毎年話題となります。
「グランドナショナル」とは何か
グランドナショナルは、いつ始まったの・・・??
お札は使えるの?
「グランドナショナル(Grand National)」とは、毎年4月にイギリスのリヴァプール郊外のエイントリー競馬場で行われる障害競走。イギリスで最も人気のあるレースで、馬券の売上額もイギリス国内最高を誇り、馬券の売上額においても、それまで最高であった日本の有馬記念を上回り世界最高を誇る、世界で最高レベルの障害競走。
出走可能な出走馬の数は40頭で、毎年、ほぼ40頭が集まるにも関わらず、そのコースの難易度から、年によっては完走頭数が10頭を切ることも珍しくなく、世界一過酷な障害レースと言われています。以前は発走の際スターティングバリアーの直後に整列していたが発走の遅延が絶えなかったため、2008年より他の競走同様にバリアー後方から整列せずにスタートを行う方式に変更されました。
グランドナショナルは、1836年2月29日にリヴァプールのホテル経営者ウィリアム・リンによって創設されましたが、回数に関しては、1839年から正式にカウントされています。
日本からの参戦は・・・??
日本からの参戦は、これまで、馬一頭と騎手一人にとどまっています。日本の中山大障害を4勝したフジノオーがその唯一の馬でしたが、15番目の障害でフジノオーが飛越を拒否し競争中止になり終了しました。
騎手としては、1995年に田中剛騎手がアイルランドのザコミッティ(The Committee)に騎乗しましたが、転倒により競争中止という結果に終わりました。
そもそも、「グランドナショナル」って何??
グランドナショナルのコース設定は・・・??
距離は約7,200メートル(4マイルと4ハロン)で、計16個設置されている障害を30回飛越するコース設定となっています。
この競走ではエイントリー競馬場の「ナショナルコース」という特別なコースを2周する設定となっており、このコースは、4月に開催される「トッパムチェイス」、「フォックスハンターズチェイス」、「グランドナショナル」の3競走と、11月に開催される「グランドセフトンチェイス」、「ビーチャーチェイス」の5競走のみに使用されています。
グランドナショナルに使用される障害では、ザ・チェアと呼ばれる障害と水濠障害以外は、2度飛越するように設定されています。また、5障害にはそれぞれ固有の名前がつけられていて、最難関とされているのは、ビーチャーズブルック。この障害では、踏み切り地点よりも着地地点のほうが低く設定されているため、バランスをとることが難しく、毎年落馬する馬が多く出る難関障害です。
【障害の名称】
6番目(22番目):ビーチャーズブルック(Becher's Brook)
7番目(23番目):フォイネイボン(Foinavon)
8番目(24番目):キャナルターン(Canal Turn)
9番目(25番目):バレンタインズブルック(Valentine's Brook)
15番目:ザチェア(The Chair)
グランドナショナルのもう一つの楽しみは・・・??
グランドナショナルのもう一つの楽しみは、観客のドレスアップ。、毎年、イギリスのメディアに取り上げられます。普通の格好でも大丈夫ですが、正式には、この種のレースには、男性はスーツ、女性はドレス+帽子で参加することが伝統となっています。
特に、女性は、ハイスタンダードなドレスから、ジョークを含んだ帽子などを用意し、毎年、メディアがユニークなものを取り上げます。