​​​​リヴァプールFC (Liverpool Football Club) は、1892年に創立された、リバプールのアンフィールドを本拠地とするサッカーチーム。イギリスのプレミアリーグ(当時はＦＡプレミアリーグと呼ばれていました。)発足時の22クラブのひとつで、愛称はレッズ(Reds)。最大のライバルクラブは、同じリバプールを本拠地とするエヴァートン。

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リバプールＦＣは、その実績から世界中のファンを魅了し続けている人気サッカークラブで、2010～2011年のリーグ戦で、現在、香川選手が所属しているマンチェスター・ユナイテッドＦＣに抜かれるまで、最多優勝回数を長年にわたって保持していた実力のあるクラブチームとして知られています。そんなリバプールＦＣの弱点が、国内タイトルで唯一、プレミアリーグの優勝トロフィーを獲得したことがないことです。

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そんな、華々しい歴史を築いてきたように見えるリバプールＦＣも、創設当初からトップの座を握っていたわけではなく、クラブがトップクラスとして認識されるようになる、いわゆる黄金期は、1950年代に入ってからでした。1959年に監督として就任したビル・シャクリーがリバプールＦＣの基盤を作り上げ、シャクリーの右腕ボブ・ペイズリーに率いられた70～80年代に黄金期を迎え、イギリス国内だけでなく、ヨーロッパのサッカー界を率いる存在感を示しました。

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そんな全盛期に、イギリス人なら誰もが知っている2つの悲劇「ヘイゼルの悲劇」と「ヒルズボロの悲劇」が80年代に起こるのです。ヘイゼルの悲劇は、1985年５月29日のチャンピオンカップ決勝戦が行われたベルギー・ブリュッセルのユヴェントス戦での悲劇。これは、サポーター間の衝突がきっかけとなり、死亡者 39人、負傷者 400人以上を出した惨事。この惨事で、イングランドのフットボールクラブは、無期限に国際試合から追放されるという事態となりました。(その後、リバプールが7年、他クラブは5年間の追放となります。)1989年４月15日に起きたヒルズボロの悲劇は、シェフィールドのヒルズボロ・スタジアムで行われたＦＡカップ準決勝のリバプール対ノッティンガム・フォレスト戦で、テラスと呼ばれるゴール裏の立見席に、収容可能人数を上回るサポーターが押し寄せたため、96人の死者、766人の重軽傷者を出した、イギリススポーツ史上最悪の事故。その後、リバプールＦＣは低迷期へと入ることとなるのです。かつてリーグだけでなくヨーロッパをも圧倒したクラブチームは、リーグでは上位を維持するものの、1980～1990年シーズンのディヴィジョン1制覇を最後に、プレミアリーグ移行後は、優勝経験がなく、今に至っているのです。

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それでもリバプールＦＣがトップクラブチームとして評価される理由は、1983～1984年のリーグ、リーグカップ、UEFAチャンピオンズカップの3冠や、2000～2001年のFAカップ、リーグカップ、UEFAカップの３冠達成などの実績があるからなのです。

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ここ数年は、クラブチームの経営がうまくいかず、クラブが売りに出されたり、資金不足などで十分なサッカー選手の確保などがうまく進まず、厳しい状況は続いていますが、キャプテンのスティーブン・ジェラードや新監督のブレンダン・ロジャースを中心に、名誉挽回に向けてタイトル獲得を目指しています。