MY TRAVEL UNPACKED
ガウディが見る者を魔法にかける、海の世界の再現
Calle Mallorca, 401, 08013 Barcelona, Spain
カサ・バトリョ
(Casa Batlló)
マヨルカ島 Mallorca
スペインで最も観光客が訪れる観光名所「サグラダ・ファミリア」。建設当時は市民からの反対もあった、アントニ・ガウディによる、未だ未完成の他に例をみない創造の最高傑作。
カサ・バトリョの必見スポット
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カサ・バトリョの地図と周辺スポットへのアクセス
カサ・ミラ
(Casa Mila)
ガウディの代表作の一つで、全く直線の部分がないことが特徴。特に波打つような曲線が印象的な外観。
グエル公園
(Palau Guell)
エウゼビ・グエル伯爵とアントニ・ガウディの夢が作り上げた、1900年から1914年の間に作られた分譲住宅。現在は公園として市民に親しまれています。
カタルーニャ美術館
(Museo Nacional de Arte de Cataluna)
中世から20世紀までのロマネスク美術、ゴシック美術、近代美術などのカタルーニャ美術を中心としたコレクションが集められた美術館。
ピサ Pisa
概要
「カサ・バトリョ」は、世界的に有名なカタロニアの建築家アントニ・ガウディにより建設された建物で、曲線を特徴とするモデルニスモの顕著な例として、世界中から高い評価を得ている建物です。「アントニ・ガウディの作品群」としてユネスコの世界遺産に登録された建物の一つで、もともと1984年に世界遺産に登録されていたグエル公園やカサ・ミラに追加される形で2005年に世界遺産に登録されました。バルセロナ旅行にははずせない必見の観光名所です。現在は、飴のチュッパチャップスが所有しています。
アシャンプラのグラシア通り43番に建てられたカサ・バトリョは、繊維業者のジョゼップ・バッリョ・イ・カザノバスの依頼で、1877年に建設され、1904~1906年に、ガウディによって改築されました。ガウディは、この改築の際、地下と5階を追加し、玄関の広間や階段、内部の構造を作り変え、モデルニスモといわれる曲線を特徴とするデザインを取り入れ、さらに、ガウディならではのタイルやステンドグラスの装飾をほどこしたのです。
この邸宅の造形には様々な説があり、一つは、カタルーニャの守護聖人のサン・ジョウディの竜退治伝説を表したものという説。これは、屋根の丸みを帯びた形がドラゴンの背中にみえることが理由だそうです。この説によると、塔は聖人の構える槍とされ、カサ・バトリョには、ファサードの石柱が骨を想起させることから「骨の家(Casa dels ossos)」というあだ名もあることから、竜退治説によればこの骨もドラゴンの犠牲になったものたちの骨と理解されています。
二つ目は、謝肉祭を表したという説。こちらは、屋根をアルルカンの帽子に見立てて、ファサードのバルコニーは仮面、色とりどりのタイルのモザイクが祭りの紙ふぶきを表しているという説。
また、ガウディがカサ・バトリョのためにデザインした家具の机とベンチは、各1つずつ邸内で見ることができ、残りの作品はカタルーニャ美術館が所蔵しています。
この「海の世界」をテーマにしたガウディ独特の創造にあふれる素材の選択やアルゴリズムの手法は、見る者を魅了してやまない芸術作品です。
■サグラダ・ファミリア (Sagrada Familia) 1.8km 徒歩20分 (行き方の地図)
■カサ・ミラ (Casa Mila) 1.4m 徒歩17分
■グエル公園 (Palau Guell) 3.6km バス・地下鉄20分
■カタルーニャ美術館(Museo Nacional de Arcte de Cataluna)5.4km
バス・地下鉄40分
■モンジュイックの丘 (S) 550m バス・地下鉄7分
■ランブラス通り (La Rambla) 3.4km バス・地下鉄22分
■バルセロネータ (La Barceloneta) 3.5km バス・地下鉄24分
カサ・バトリョに関するインフォメーション
所要時間
約1時間 *内部見学を含めた場合
開館時間
入場に関して
*上記の情報は2013年5月現在のものです。現地にて予期なく変更される場合がありますので、ご注意ください。
サグラダ・ファミリア
(Sagrada Familia)
未だに未完成のガウディの傑作。オブジェやそのデザインは、世界で類のないガウディの代表傑作作品。
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ローマ Rome
バルセロナ Barcelona
カサ・バトリョはその外観に圧倒されてしまいがちですが、さすがガウディと言わざるを得ない、こだわりぬいたガウディの芸術が至るところに見受けられます。海底をイメージして波打った階段の手すり、魚の鱗を表現した壁、海の輝きとフルーツが混じったシャンデリアなど。
また、光の性質を巧みに使った工夫もガウディの芸術性の高さを示す一つです。例えば、光が届きやすい建物の上部は、明るい印象を与える濃い色、下部は光が届きにくく、暗くなりがちなので、淡い色を用いたり、下部にいくほど窓を大きく設けることで、光を多く取り入れる工夫がなされています。